6月10日 (火)21時~「世界仰天ニュース2時間SP」で、刑事に恋した女性の悲劇という内容が放送されます。
この事件は、刑事に恋してしまった事で、嘘の自白をしてしまい、有罪で12年服役した女性の話です。
ここに出てくる刑事に恋してしまった女性が、西山美香さん。恋された刑事が山本誠刑事です。
この事件はその後、西山美香さんの冤罪事件として認められ、担当刑事だった山本誠刑事の不適切な取り調べ内容が浮き彫りになります。
最初は西山美香さんの嘘の自白から始まった事だと思われていましたが、調べてみたら山本誠刑事は過去にも冤罪を生んでいました。
事件内容も含めながらまとめたので、ぜひ最後までご覧ください!
山本誠刑事が起こした冤罪事件
西山美香さんが恋をしてしまった山本誠刑事はどんな人なのか、調べてみたら過去に起こした冤罪事件が出てきました。
窃盗事件で誤認逮捕
山本誠刑事は2005年にパチンコ店での窃盗事件において誤認逮捕を行い、無実の男性の胸倉を掴み、足を蹴る等の暴行をして、虚偽自白をさせていた事がわかりました。
この件で特別公務員暴行陵虐容疑で書類送検されましたが、不起訴処分となり、懲戒処分も減給10分の1(1カ月)にとどまりました 。
冤罪を生んだのに、懲戒処分が軽すぎますよね。
74歳女性誤認逮捕
また下記の事件も起こしていたようです。

警察のミスで80時間拘束って・・信じられません。
湖東記念病院事件
湖東記念病院事件とは、2003年(平成15年)年5月22日に滋賀県愛知郡湖東町(当時)の湖東記念病院で、
入院患者の人工呼吸器が外れたことによる死亡事故を巡り、西山美香さんが殺人罪で起訴・有罪判決を受けたものの、
後に冤罪であることが明らかとなり、2020年に再審無罪が確定した事件。
西山美香さんが嘘の自白をしてしまった事件ですね。
この時、取り調べを担当したのも山本誠刑事です。
現在の状況
山本誠刑事は、なぜか昇進を重ね、現在は滋賀県警長浜署の刑事課長を務めていると報じられています 。
湖東記念病院事件は、取り調べ手法や警察の捜査体制に対する批判を呼び、冤罪防止の観点からも大きな注目を集めました。
山本誠刑事の取り調べ手法やその後の昇進については、今もなお議論の的となっています。
湖東記念病院事件の全容
前述でも話した湖東記念病院事件は、2003年(平成15年)年5月22日に滋賀県愛知郡湖東町(当時)の湖東記念病院で、入院患者のT氏(当時72歳)が心肺停止状態になっているのを、当直のM看護師と看護助手の西山美香さん(当時23歳)が発見しました。
T氏の死から1年以上が経過した2004年7月2日、任意で取調べを受けていた西山さん(当時24歳)は、犯人と疑われ、なぜかT氏を殺害したと自白してしまいます。
その時担当していた取調官が、山本誠刑事です。
西山美香さんは、取り調べ中に山本誠刑事に恋をしてしまい、嘘の自白をしてしまったのです。
最終的に人工呼吸器のチューブを約3分間外して窒息死させたという内容となり、検察官は、西山さんの自白に基づいて、同年7月27日に殺人罪で起訴しました。
西山美香が恋してしまった理由
では、なぜ西山美香さんは、担当した山本誠刑事に恋してしまったのでしょうか。
西山さんは当時の取材で下記のように話しています。
「 好意を持ってしまったんですよ。(それはどうして?)優しかったんですよ」
「小さいときからコンプレックスがあって、兄2人が賢く、私は勉強ができなかった。取り調べの刑事が『あなたも賢いところある』と、すごく理解してくれた」
「そこでコロッともう、好意を持つようになって、気に入ってもらおうと思って、どんどんウソをついていったんです」
看護助手という女性の多い職場だった事から、男性との関わりが少なかったのかもしれません。
山本誠刑事は好意を利用し自白させた
では、なぜ恋をしただけで自白させる事ができたのか。
山本誠刑事取り調べ手法は、「飴と鞭」とも形容され、初めは厳しい態度で自白を迫り、次第に優しい言葉をかけることで西山さんの信頼を得ていったとされています。
西山さんは、取り調べ中に山本氏に対して好意を抱くようになり、その感情を利用されて虚偽の自白を引き出されたとされています 。
取り調べ当初は犯行を否定していた西山さんですが、弁護人の忠告に従って否認をしても、
山本誠刑事から「逃げるな」「そんな弁護士を信用するな」と言われたこと、ジュース、ドーナツ、ケーキ、ハンバーガーなどの飲食物を提供されていた事を話しています。
また、西山さんは、軽度の知的障害や発達障害があり、取調官の誘導に乗りやすい特徴がある「供述弱者」でした。
警察も、西山さんが山本誠刑事に好意を抱いたことを利用し、弁護人との信頼関係も破壊していったと言われています。
嘘の自白でなぜ西山美香を逮捕できたのか
西山美香さんは、公判で犯行を否認し、無実を訴えていましたが、大津地方裁判所は捜査段階の自白を根拠として懲役12年の有罪判決を宣告し、2007年5月21日に最高裁判所で有罪判決が確定しました。
しかし、服役中から冤罪を訴え、再審開始が決定。2020年3月、大津地裁で無罪が言い渡されます。
西山さんは実際に殺していない為、証拠もなかったはずですが、なぜ嘘の自白だけで逮捕できたのでしょうか。
山本誠刑事は、西山さんの自白を維持させるために起訴後も頻繁に取調べを行い、「公判で否認しても、それは自分の本心ではない」という検察官宛ての手紙を書かせていたことや、
西山さんの無実を裏付ける重要な証拠を、再審公判の段階になるまで検察官にも隠し続けていたのです。
その重要な証拠というのが、「 人工呼吸器の管内での痰の詰まりによりT氏が心臓停止した可能性もあるとする解剖医の所見が書かれた捜査報告書」で、無実を裏付けるものでした。
再審公判が開始された2019年10月31日まで、滋賀県警察は検察にも証拠を隠していました。
仮に捜査段階でこれらの証拠が検察官へ送られていれば、西山さんは起訴すらされていなかったかもしれません。
湖東記念病院事件の真相
湖東記念病院事件の真相は、いつ亡くなってもおかしくない状態であった入院患者が、ある朝、心肺停止状態で発見されたという出来事です。
そこに「事件」はありませんでした。
警察が事件のないところに「事件」を作り上げた「空中の楼閣」だったのです。
西山さんは、24歳で逮捕され、保釈も認められないまま刑が確定して和歌山刑務所に服役し、2017年8月24日に満期出所したときは37歳になっていました。
今、西山さんは、違法な捜査で長期間拘束され、苦痛を受けたなどとして、国と滋賀県に約4300万円の損害賠償を求め提訴しています。
まとめ
・山本誠は、2005年にパチンコ店での窃盗事件において誤認逮捕を行い、無実の男性の胸倉を掴み、足を蹴る等の暴行をして、虚偽自白をさせていた。
・上記の事件で山本誠は、特別公務員暴行陵虐容疑で書類送検されましたが、不起訴処分となり、懲戒処分も減給10分の1(1カ月)にとどまった。
・いなり寿司を万引きしたとして、74歳女性が誤認逮捕され、80時間拘束された。
・湖東記念病院事件で、いつ亡くなってもおかしくない状態であった入院患者が、ある朝、心肺停止状態で発見されたという出来事を山本誠や警察が事件を作り、西山美香の好意を利用し、嘘の自白をさせた事で冤罪が生まれた。
・山本誠は、なぜか昇進を重ね、現在は滋賀県警長浜署の刑事課長を務めている。
山本誠刑事は、真実関係なく自白させる事を正義と思っているのでしょうか。
これだけの冤罪を生んでいるのに、昇進を重ねている事が信じられません。
これらの過去の事件たちは、山本誠刑事だけでなく警察組織も共謀している事がさらに問題だと思いました。
湖東記念病院事件は、裁判まで起きていますが、警察組織が変わる日がくるのでしょうか。
また、恋が理由で嘘の自白をした事も許される事ではありません。
このような冤罪事件がなくなる事を心から願っています。
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