ゆるい動物イラストに見た人の心を和ませるメッセージを添え、InstagramやXなどのSNSで発信を続けるイラストレーターのなおにゃんさん。
彼女は会社員時代にうつ病を発症し、2度休職した後、イラストレーター・絵本作家に転身しています。
うつ経験者ならではの視点や「生きづらさ」の解消につながる考え方を伝える投稿が共感を集め、20~30代の働く女性を中心に、絶大な人気を集めています。
現在では、Xのフォロワー数は27万人、Instagramは15万人を超えています。
そんななおにゃんのwiki風プロフィールや学歴、経歴、これまで経験してきた彼女の半生についてまとめました!
ぜひ最後までご覧ください!
なおにゃんのwiki風プロフィール
本名:石崎 なおこ
生年:1986年
年齢:38歳(2025年5月現在)
出身:茨城県ひたちなか市
学歴:私立高校、北海道大学文学部哲学・文化学コースを卒業
家族:親(小学校の教師)、猫3匹
職業:イラストレーター・絵本作家
デビュー:2014年7月『いちごパフェエレベーター』で絵本作家としてデビュー
SNS:Xのフォロワー数は27万人、Instagramは15万人(2025年5月現在)
プロフィール
なおにゃんさんは、茨城県ひたちなか市出身の現在38歳の女性です。
北海道大学文学部哲学・文化学コースを卒業後、出版社に勤務し児童書の編集に携わります。その後独立し、2014年7月『いちごパフェエレベーター』で絵本作家としてデビューしました。
アクリル絵の具を用いたカラフルでポップな画風が特徴的です。処女作を含めこれまでに5冊の絵本を発表。
結婚はしておらず、子供もいないようです。一緒に暮らしているのは、猫3匹で、こよなく愛しているのが下記の言葉から伝わってきます。
「猫を遊ばせる」ではなく「自分が遊んでもらってる」
「猫を飼っている」ではなく「自分が猫に飼われている」
「猫の世話をしている」ではなく「自分が猫のお仕えをさせて頂いている」
「猫から愛されたい」ではなく、「愛されるよりも猫を愛したいまじで」

猫が好きすぎて、名前が「なおにゃん」になったんだね♪
小学生時代
なおにゃんさんの出身小学校は公開されていません。
しかし、お父さんかお母さんは小学校の教師という事が分かっています。
とても勉強熱心な厳しい家で育ったそうです。
小学生の頃は勉強を頑張って、学級委員を積極的にやり、クラスの中心的存在だったと話します。
『こういうことを言ったら先生喜ぶだろうな?』など心を読んで行動する子供だったので、小学生時代は毎日楽しく、人生でいちばんリア充だった時期だったそうです。
中学生時代
なおにゃんさんの出身中学校も公表されていません。
彼女は中学生になっても、勉強を頑張っていました。
ただ、学校内の権力構造は大きく変わり、その時の様子をインタビューで下記のように話しています。
「不良、やんちゃな子が多かったんですね。それにすごい戸惑いました。ペンケースを刃物で切られたり、せっかく作った美術の作品を壊されたり、容姿のことでからかわれたり。すごく傷つきました。クラスではイジメがあって、やめてほしかったんだけど、仕返しされることが怖くて何も言えませんでした。自分がすごく卑怯な人間に思えてつらかったです。中学校3年の終わりの頃は、クラスに入るのが嫌で保健室で勉強することが多くなりました。性格もすごく暗くなり、人間不信になっていった。惨めだった。」
それでも「勉強ができる」という部分だけは保ちたかったそうです。
クラスメイトが『ここ、教えて』と声をかけてくれた事が嬉しくて、自分には勉強しかないと感じたそうです。
しかし、高校受験は第1志望の県立高校に不合格し、第2希望の私立高校に通うことになるのです。
プライドがボロボロ崩壊していくのを感じ、勉強できるアピールしてたくせに、落ちて……と本当に惨めで恥ずかしかったそうです。
高校生時代
なおにゃんさんの出身高校は、私立高校だという事だけわかっています。
その高校は、少し特殊な学校だったそうです。
1学年13クラスあるマンモス校で、テストの成績は廊下に貼り出され、テストの順位でクラス分けされます。
・成績優秀のクラスはピカピカの新しい校舎
・成績悪いクラスはボロボロのプレハブの校舎
・下のクラスに落ちると、学費も上がっていく
そんなわかりやすい格差主義の学校あるんですね・・驚きました。
もちろん、そういった学校にいたら、嫌でも勉強を頑張らなきゃと思ってしまいます。
なおにゃんさんは上位のクラスにいたそうですが、どうしても心の奥底では下位のクラスの人を見下すようになっていて、本当に嫌な人間だったと、当時の自分を振り返っていました。
外見の劣等感が強まる
中学時代にはじまった外見の劣等感もさらに強くなったなおにゃんさん。
「外見が悪いといじめられるんだ」という意識が強くなって、極端にオシャレをするようになってしまったそうです。
「厚底のローファーとかわざわざ原宿に行って買ってましたね。髪の毛を縦ロールに巻いて、リボンのカチューシャをつけて、制服のスカートの下からレースを出してちょっとひらひらさせたり、制服をアレンジして着ていました。周りからは奇異な目で見られていたんだけど、可愛いと思える格好をしている自分が嬉しくて。
体育の授業も私だけブラウスを着て、お姫様みたいな格好で授業受けてました。そんな格好してるからすごく浮いてしまって、誰もパスをくれなくて……」
学校では化粧禁止だったが、化粧をしないと人前に出られなかった。
なおにゃんさんは、先生に再三注意されたが、それでも化粧をして学校に通ったそうです。
その理由は、「本当にキレイになりたかった」そうです。
なおにゃんの話す極端なオシャレは、少しませた女子高生なら同じように化粧して原宿行ってオシャレして先生に反抗されていた道を通っていた人は多いと思います。
そして、皆キレイになりたくて雑誌見たり、モデルさんをマネして化粧をしていたんだと思います。
なおにゃんさんと同じように、過去に外見をからかわれたり、いじめられたりして、外見に劣等感をもっている人は多いのかもしれません。
大学生時代
一浪後、倫理学がある北海道大学の哲学・文化学コースに進んだなおにゃんさん。
大学に進んでも相変わらずとても暗かったそうです。
入学式も最初のクラス会も参加せず、ずっと家に引きこもり、友達作るチャンスを失くしたのです。
毎日寂しい、だけど人とは関わりたくない。そんな矛盾を抱えて、暗い家で1人で泣いていたそうです。
しかし、そんな状態でも、学校にはちゃんと通っていて、完全に引きこもらないようルーティンも作っていたそうです。
【ルーティン①】深夜に、徒歩30分かかるレンタルビデオ店に映画を借りに行く。
「冬の北海道の雪の中をとぼとぼ一人で歩いて行くのが好きでした。雪が降り積もってると、本当に静かなんです。シーンと静まりかえった中に広がる、雪の降り積もった街の景色がなんかすごい悲しかった。でもだからこそ素晴らしかった。つらい時に見る景色のほうが、心に残ってるんですよね。寂しいからこそ、こんなに美しいものが見られるんだな、って思って。あの景色は今でも宝物です」
【ルーティン②】毎日札幌駅にある紀伊國屋書店に通う。
書店内に併設されたカフェで、毎日片っ端から本を読んだ。
「毎日本を読んでいるうちに、出版社に行きたいと思うようになりました。」
なおにゃんさんは、このルーティンのおかげで、出版社への就職を目指す事になります。
しかし、なおにゃんさんが就職活動をした時はリーマンショックによる金融・経済危機の影響を受けた年で、非常に厳しい状況だったそうです。
100社受けても1社も受からないというような人も多く、就活生は絶望感に満ちていた時代。
大きな出版社は東京に集中していた事から、なおにゃんさんは就職活動のために北海道から東京まで旅費代の事も考え、1社に絞って就職試験を受けることにしたそうです。
しかし、受けた出版社の倍率は600倍!1社に絞るにはあまりにも高い倍率でした。
その1社から内定をもらう為に、会社について徹底的に調べた結果、見事合格内定!
その時の事を下記のように話していました。
「ただ、受かっただけなのに、『自分ってすごい人間なのかも?』と勘違いしてしまいました。これが本当にダメでした」
なおにゃんのwiki風経歴
・東京の出版社に就職。児童書の編集部に配属される。
・上司のモラハラが原因でうつ病を発症し、休職する。
・復職後、広報部に配属されたが、腫れ物扱いであまり仕事を与えてくれなかった。
・2度目の休職期間中に、作家になる事を決め、会社を退職。
・編集者として担当していた絵本作家に見てもらい、絵本を書いてみないかと提案される。
・2014年7月、初の絵本『いちごパフェエレベーター』で作家デビューを果たします。
・その後、いくつか本を出すも、1作目よりは売れず、低迷期に入ります。
・2020年にコロナ禍になり、家にこもる事が多くなった事で、SNSで「なおにゃんアカウント」を作成。
・前々からあったメンタルの悩みや、当時抱えてた鬱屈とした気持ちを、嘘偽りなく素直に書きながら発信した事で、想像を何倍も上回る、ものすごいリツイートやいいね数を呼んだ。
・シュールな絵のタッチ(低飛行ウサギ)と繊細なメンタルとの付き合い方や生きづらさを抱える人々への共感をテーマにしており、多くの読者の心に響いている。
・イラスト本やエッセイ集を8冊出版しており、2025年1月にはコミックエッセイ『生きるのがしんどいので「メンタルにいいこと」やってみた!』を発売。
・2025年6月には明色化粧品とのコラボで、渋谷駅にオリジナル広告が登場。CHOYA梅酒とのコラボでは、オリジナルキャラクター「うめむすめ」を通じてブランド体験を提供している。
・現在では、Xのフォロワー数は27万人、Instagramは15万人(2025年5月現在)で、SNSを中心に多岐にわたり、幅広く活躍している。
東京の出版社に就職
なおにゃんさんは、無事東京の出版社に就職し、児童書の編集部に配属されます。
しかし入社後、自分の配属された出版部の上司から、下記のようにキツく当たられてしまいます。
「とにかく常に不機嫌でムスッとしてるんです。いつもネチネチ難癖をつけられました。私が協調性がなくてすごくマイペースだったのが気に入らなかったんだと思います。急に、10冊くらいビジネス書を渡されて、仕事以外の時間で読んでレポート書いてこいって命令されたり。
『みんな、あんたのこと使い物にならないって言ってるよ』と言います。
1年目で、上の人の評価もほしい時だし怯えるじゃないですか。今だったらパワハラだと訴えるかもしれませんが、当時はそんな知識もなくてひたすら耐えました」
会社でのストレスを誰にも相談することはできず、1人で抱え込むようになったそうです。
うつ病を発症し休職
なおにゃんさんは、会社でのストレスを友人に相談すると、「心療内科に行ってみたら?」とアドバイスされたそうです。
「アドバイスを受けるまで、心の病気に対する意識が全くなくて、『あ、こういう時は病院に行くものなんだ』」とはじめて気付いたそうです。
心療内科の診察を受けると、「うつ」「適応障害」と診断され、会社を休職することになります。
しかし、自宅療養してても、『せっかく望んでいた出版社で働けるようになったのに、1年目で離脱しちゃってこれからどうなるんだろう? 休んでいる間に私の居場所なくなってしまうんじゃないだろうか?』と、どんどん不安になってきたそうです。
そして、まだ治っていないのに、3カ月で復職してしまうのです。
復職の当日は、そっと仕事に戻りたかったが、上司の態度に怒りの気持ちが上がってきて、許せなかったそうです。
結局、編集部から広報部へ異動になります。
しかし、広報部でも、腫れ物のような存在で、仕事とも言えないような仕事を頼んできたそうです。
そんな状況でしばらく働いていましたが、無理がたたり、2度目の休職に入ったのです。
「あ、もう私の人生終わったな、って思いました」
2度目の休職後、作家の道へ
前回の休職は、様々な焦りから3か月で復職してしまったなおにゃんさんですが、
2回目の休職はしっかりと1年休養をもらい、その間に、家に引きこもり、ネットで無料動画を眺めて過ごし、少しずつ体調が良くなってきたら旅行に行き・・と自分を見つめ直しながら、次は何をしたらいいんだろうと考え始めたそうです。
そして、なおにゃんさんは、会社員には戻れないと決意し、退職。
『本が好き』だけど、編集者にはなれなかった・・だったら作家になろう!と思い、夏が過ぎた頃に、児童書用の話を10本ほど書き始めたそうです。
しかし、何も実績がなかった為、相手にしてくれる出版社はなく、虚しい時代だったと話します。
そんな時、自分が編集者として担当していた絵本作家さんに、原稿を送って読んでもらったそうです。
原稿を読んだ絵本作家さんは「すごい面白いよ。文章だけじゃなくて、絵も描いてみればいいと思うよ」と提案されたそうです。
絵本作家さんは、自身の担当編集を紹介してくれて、絵本を製作することになったなおにゃんさん。
その時の想いを下記のように語っています。
「その時は本当に私には何にもなかったんですよね。編集部にいた時からずっと、私みたいな底辺の人間の声は、誰にも届かないんだって思ってました。
作家になって、独り立ちしたら、ちゃんと聞いてくれる人がいるかもしれないって思って。だから本当に作家になりたかったんですよね。必死にがんばりました」
『いちごパフェエレベーター』絵本作家デビュー
2014年7月、初の絵本『いちごパフェエレベーター』で作家デビューを果たします。
好評で発売からすぐに重版がかかった。以来、年に1度程度重版がかかるロングセラーな作品になっています。
しかし、絵本作家としては非常に快調なスタートでしたが、2作目、3作目は1作目ほど売れなかったそうです。
編集さんに新作を送っても返事がだんだんともらえず、他社に持ち込みをしても企画が通らないなど、とても辛い時期を過ごしたようです。
それでも踏ん張って絵本作家を続けていたが、2020年にコロナ禍になってしまうのです。
『いちごパフェエレベーター』教育画劇、2014年07月
『ハンバーガーバス』教育画劇、2015年02月
『ものすごくながいちょんまげのとのさまとものすごくながいおひげのおうさま』教育画劇、2015年09月
『おしゃれコーディネーター』教育画劇、2016年03月
『ふりかけヘリコプター』教育画劇、2017年10月
「低空飛行うさぎ」がSNSで人気
2020年のコロナ禍になってから、さらに家にこもるようになったなおにゃんさん。
「この鬱っぽい気持ちを何かにぶつけなければならない!!」と思い、X(旧ツイッター)に“なおにゃんのアカウント”を作成。
それがきっかけで、再びなおにゃんさんの人気に火がつくのです。
なおにゃんさんは、前々からあったメンタルの悩みや、当時抱えてた鬱屈とした気持ちを、嘘偽りなく素直に書きました。
その事が、世の人達から共感を呼び、想像を何倍も上回る、ものすごい数のリツイート、いいねがついたのです。
その時の事を、なおにゃんさんは、下記のように話しています。
「本音とイラストが一緒に合わさると、見てもらえるんだって。なんかこう……自分の弱さを見せると、受け入れてもらえるんだなって思いました。やっぱりイラストを見てもらえるというのが素直に嬉しかったです。ずっと学歴や職歴とか、いわゆる“権威”のようなものがないと自分は存在価値がなくて、誰からも見てもらえないっていう劣等感があったんですけど、なおにゃんアカウントは本当に何もないところから作って伸ばせたから、自信にもなりました」
しかし、SNSは、人気になればなるほど、アンチコメントも増えてきます。
うつ病を発症した事があるなおにゃんさんはまた傷つかないのでしょうか。
なおにゃんは、きちんとSNSの事を理解し、あまり固執しないように心がけているようです。
もしこれが続かなかったとしても、『2~3年後に復活して、なんかまた始めればいいじゃん?』くらいに思っているそうです。
様々な経験をしたからこそ、今を強く生きれるのかもしれません
まとめ
〈プロフィール〉
本名:石崎 なおこ
生年:1986年
年齢:38歳(2025年5月現在)
出身:茨城県ひたちなか市
学歴:私立高校、北海道大学文学部哲学・文化学コースを卒業
家族:親(小学校の教師)、猫3匹
職業:イラストレーター・絵本作家
デビュー:2014年7月『いちごパフェエレベーター』で絵本作家としてデビュー
SNS:X( formerly Twitter)のフォロワー数は27万人、Instagram(Instagram)は15万人(2025年5月現在)
〈経歴〉
・東京の出版社に就職。児童書の編集部に配属される。
・上司のモラハラが原因でうつ病を発症し、休職する。
・復職後、広報部に配属されたが、腫れ物扱いであまり仕事を与えてくれなかった。
・2度目の休職期間中に、作家になる事を決め、会社を退職。
・編集者として担当していた時の絵本作家に見てもらい、絵本を書いてみないかと提案される。
・2014年7月、初の絵本『いちごパフェエレベーター』で作家デビューを果たす。
・その後、いくつか本を出すも、1作目よりは売れず、低迷期に入る。
・2020年にコロナ禍になり、家にこもる事が多くなった事で、SNSで「なおにゃんアカウント」を作成。
・前々からあったメンタルの悩みや、当時抱えてた鬱屈とした気持ちを、嘘偽りなく素直に書きながら発信した事で、想像を何倍も上回る、ものすごいリツイートやいいね数を呼んだ。
・シュールな絵のタッチ(低飛行ウサギ)と繊細なメンタルとの付き合い方や生きづらさを抱える人々への共感をテーマにしており、多くの読者の心に響いている。
・イラスト本やエッセイ集を8冊出版しており、2025年1月にはコミックエッセイ『生きるのがしんどいので「メンタルにいいこと」やってみた!』を発売。
・2025年6月には明色化粧品とのコラボで、渋谷駅にオリジナル広告が登場。CHOYA梅酒とのコラボでは、オリジナルキャラクター「うめむすめ」を通じてブランド体験を提供している。
・現在は、SNSを中心に多岐にわたり、幅広く活躍している。
彼女の辛い経験や感受性は、作品に深みを与え、多くの読者に寄り添う力となっています。
低飛行ウサギもとても可愛く、見ているだけで癒されますね♪
これからもなおにゃんさんの益々の活躍を応援しています。
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