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crystal-z(クリスタルジィー)経歴や現在の活動は?不正入試は何が起こったのか。

皆さん、2018年に起こった医学部不正入試事件はご存知でしょうか?

その被害者の1人がcrystal-z(クリスタル・ジィー)さんです。

彼は後に順天堂大学を提訴しています。

2020年には、YouTubeで配信した「Sai no Kawara」(さいのかわら)が130万回以上再生され、とても話題になりました。

そんな謎めくcrystal-z(クリスタル・ジィー)さんの経歴、現在の活動、不正入試事件について詳しく調べてみました!

目次

crystal-z(クリスタルジィー)って何者?

北海道出身で都内の大学在学中から音楽活動を始めたcrystal-zさん。

今現在、40歳前後。(2025年3月現在)

30歳をすぎて医師になることを志し、受験勉強を始めましたが2回浪人。

その後、2018年4月に西日本の大学の医学部に進学。のちに医学部不正入試の被害者だったことが明らかになります。

2019年12月、損害賠償を求めて順天堂大を提訴。

2020年6月、「Sai no Kawara」をcrystal-zとしてYouTubeに投稿。現在までに130万回以上再生され話題になりました。

crystal-z(クリスタルジィー)の年齢や出身地は?

crystal-zさんは、北海道札幌市出身で現在40歳前後だとわかっています。(2025年3月現在)

東京都内の大学へ通い、バンドを組み音楽活動を始めたようです。

crystal-z(クリスタルジィー)は結婚してる?子供は?

2018年、当時33歳頃に結婚。

結婚相手は、浪人中に厳しい生活を支えてくれた女性。

東京で働き、同棲している彼女と別れる事になる為、地方大学の受験を躊躇していたが、東京での受験を諦め、地方受験に挑み、2018年に西日本の大学の医学部に合格。

合格を期して、彼女にプロポーズし結婚。

大きな反響を生んだ「Sai no Kawara」に続いてリリースされた「rope5」は、大学合格後の生活を歌った曲で、受験当時支えてくれた彼女への手紙という体裁で書き上げたそうです。

遠距離恋愛をしていた2人を、天の川に隔てられた織姫と彦星に見立て、七夕の短冊に自身の思いを託し、彼女へ届ける。この曲を出したのは、自分の今の生活を伝えるためだと話しています。

今は子供に恵まれ、家族3人で幸せに暮らしているといいます。

子供はおそらく現在4,5歳。

Xの投稿で、子供の事を「てるくん」と呼んでいて、その可愛らしいほっぺたの写真にご本人も、見た人もさぞ癒された事でしょう。

crystal-z(クリスタルジィー)の経歴は?

crystal-z経歴

・高校生の頃:楽器に興味を持ち始める

・19歳頃:東京都内の大学法学部在学中から、曲を作り始め、バンドを組み音楽活動を始める。

・22歳以降:大学卒業後、塾でアルバイトをする傍ら、シェアハウスで共同生活しながら、音楽活動を続けていた。しかし、後に音楽では食えず、仲間たちは家族が増えたことなどから音楽をやめ、それぞれ別の道へ。

・31歳頃:医師を目指すべく医学部の受験勉強を始めた。crystal-zは、塾でのアルバイトをやめ、2回浪人した。

・33歳頃:東京での受験を諦め、地方受験に挑んだ。2018年に西日本の大学の医学部に合格。合格を期して、彼女と結婚。西日本の医学部に進学し、病理医を目指している。

その後、医学部不正入試の被害者だと知らされる。

・35歳頃:2019年順天堂大学に対して教育を受ける権利を侵害されたなどとして、5800万円の賠償請求裁判を東京地方裁判所にて提訴した。

同じ年に、「Sai no Kawara」をYouTube配信し、130万回以上再生。コメントは1600件に及び、同じ思いをしている人達に

・38歳:医学部6年生。

・39歳:東京で研修医として働く。

※参考資料:Wikipedia

医学部不正入試事件は何が起きた?

2018年7月、息子を東京医科大学に裏口入学させ、局長が逮捕された文部科学省汚職事件をきっかけに、不正入試が明らかとなった医学部不正入試事件

その後、全国81大学を調査したところ計10大学の医学部が募集要項には記載のない不適切な得点調整を行っていたことが明らかになりました。

年齢差別、浪人生という理不尽な理由で不合格されたcrystal-zさん。

その後彼は、順天堂大学を相手取り提訴するのです。

順天堂大学を提訴

東京医大、1週間後に順天堂大から「実は合格していた」旨の連絡があり、後者については直接話したいと言われ、crystal-zさんが大学に出向いたとの事ですが、そのときの対応に問題があったようです。

こちらの話を遮って「不正じゃない」と声を荒らげたり、入学するかどうかの意向を確認されたときも、「当然うちに入るでしょ」みたいな感じだったり。対応の端々に「(これだけのことがあっても)自分たちのブランドは1ミリも揺らがない」という自信が感じられました。

そういった温度差は、面接のときからあったようで、「自分はこんなふうに苦労して勉強してきましたと伝えても鼻であしらわれる」ことは当たり前だったようです。

そして、crystal-zさんを不合格にした理由は、年齢差別だけではなく「浪人年数に加え、特殊な事情があった」としているが、彼はその「特殊な事情」は音楽をやっていた事しか思い当たらなかったそうで、

自分が関わったシーン全体がバカにされていると感じたと話しています。

2019年crystal-zさんは「浪人年数や社会人経験を理由に不利益な扱いを受け、不当に差別された」などと訴え、順天堂大学に対しおよそ5800万円の損害賠償を求めました。

提訴した結果は?

提訴した結果は勝訴。

東京地裁は「入試募集要項に年齢や浪人年数を合否判定に考慮する旨の記載はなかった。年齢を理由に不合格としたのは違法だ」として大学側に約180万の賠償を命じました。

crystal-zさんは、社会人経験を経て2016年、2017年、2018年に順天堂大学医学部の試験を受験したが不合格であった。

別の大学に入学した数か月後、順天堂大学側から2018年度の入試について「実際は合格点に達していた」と追加合格の連絡を受けました。

crystal-zさんは、2019年に提訴。「浪人年数や社会人経験を理由に不利益な扱いを受け、不当に差別された」などと訴えて大学側に対しおよそ5800万円の損害賠償を求ました。

また東京地裁は、問題発覚後の2018年12月の記者会見でを不合格とした理由を「浪人年数に加え、特殊な事情があった」と述べたのは、浪人以外の事情があるような評価を与え得るとし、侮辱行為に当たると認定しました。

crystal-zさんは、ブラックボックスだった入試のシステムに少しでも光を当てられるのは自分しかいないという状況だったと話します。

同じ被害にあった女性に、私たちは人の心がわかる医者になりましょうとコメントをもらい、励みになったと話します。

再生回数100万回以上「Sai no Kawara」について

Sai no Kawara」を作ったきっかけ

あるインタビューで、「Sai no Kawara」を作ったきっかけは、法廷とは別の「リング」を作りたかったと話しています。

crystal-zさんが不正入試が発覚した時期、ナイトクラブから帰る朝方の車内で友人に自身に起きたことを話した際に「ディスっちゃうしかないじゃん」と言われたことをきっかけに制作を始めたとの事です。

Sai no Kawara」はどんな曲?

「Sai no Kawara」は、年齢差別が行われている全国の医学部への批判を行っている楽曲です。

歌詞では、自ら大学の不正被害にあった経験を歌詞に落とし込んでおり、楽曲の中にはさまざまなメッセージが緻密にちりばめられています。

タイトルの「Sai no Kawara」は、「賽の河原」を由来としていて、

賽の河原は「むだな努力のたとえ」と意味する言葉でもあります。

この衝撃的な楽曲を聴いていない方がいたら是非聴いてみてほしいです。

あるインタビューでcrystal-zさんは下記のように話しています。

「Sai no Kawara」では、医大が立ち並ぶ御茶ノ水の風景を描き込み、リアルな音声をサンプリングした。「自分が憎んでいる大学をものすごく緻密に描いたり、二度と聞き返したくもない音声を全部聞いて『はい、ここ採用』ってやってたり。想像するとおかしいじゃないですか」

「Sai no Kawara」の後半に流れている一部の歌詞に注目してみます。

調じゃなくていいから
才じゃなくていいから
々巡り巡り繰り返し
東京 偉大なこの街

この歌詞には、「順調」=、「天才」=、「堂々巡り」=、つまり順天堂。「東京」、「偉大」=医大、つまり東京医大ですね。

crystal-zさんが受験し、不正に不合格判定を受けたこれら2つの大学の名前が隠されています。

Sai no Kawara」を通じて伝えたかった事

crystal-zさんは、年齢差別、性別差別などの偏見で不合格にした大学側に「Sai no Kawara」を通じて理不尽な理由で受験生を落としてきた罪の重さや、落とされてきた受験生たちの思いを実感してほしいと語っています。

あるインタビューでcrystal-zさんは下記のようにも話しています。

大学側は受験生を「一人の人間として見ていない」から、このような対応が生まれると感じたという。「実際、自分は年齢でしか見られなかったわけです。この人がどういう生き方をしてということまで、思いが至れてないんですよ。だからこんな残酷なことができるし、いざ不正がばれてもきちんとした謝罪はしない」と怒りをにじませる。

この怒りが歌詞に乗り、世の中の人に共感され、多くの人に再生されたのかもしれません。

「僕はたまたま音楽をやっていたので、広く世の中の人に訴えかけることはできた。僕以上に苦しい思いをした人はいっぱいいるんですよ。過去に落とされて、闇に葬られてきた人たちの思いを代弁できたらな、と思って作った部分もありますね」と話しています。

自身は氷山の一角であり、この問題の恐ろしさを伝えたいと話しています。

crystal-z(クリスタルジィー)今現在は?

裁判も終え、医学部も卒業したcrystal-zさんは、現在何をしているのでしょうか。

まずは、裁判中に就活をしていたcrystal-zさん。

東京での就活に苦戦

2023年7,8月には、医学部6年生で東京、お茶の水で就活をしている内容がXに投稿されていました。

2023年8月には、長かった裁判でやっと判決が出た頃。「就活では書類落ちや圧迫面接など落ち込むことも多いですが自分の歩んできた道に後悔はないです。」と投稿。

ある日こんな辛い出来事があったようです。

2024年10月12日

就活の病院見学で医師と雑談中、偶然Sai no Kawaraて曲知ってる?と言われ動揺し最終的に身バレ。ファンだったぽく “今回は”差別ないようにと採用担当に取次いで確約くれる優しさに涙。当然第一志望で願書提出。世の中捨てたもんじゃないって矢先、書類審査で落とされ面接すら進めず結果12病院全滅。続

結局、口だけというのが現状なのでしょうか。

2023年夏から2024年10月時点で就活をしていたcrystal-zさん。

医学生になるだけでも大変な事なのに、さらに病院を見つけるのも相当な時間と労力を使うんだなと思いました。

その後、crystal-zさんを採用してくれた病院はあったのでしょうか。。

今現在どこの病院で働いているかは明らかになっていません。

ラッパーcrystal-z での活動

2024年10月にcrystal-z さんは、沖縄で最初で最後の主催LIVEと言っていたイベントを開催。

このイベントの前に、Children Story (feat. UUUU) を配信し、

この曲の内容は、2022年に沖縄市でバイクを運転していた少年が警棒を持った警察官と接触し、右目を失明した事件がテーマ。この曲の収益は被害者への全額寄付とされています。

この事件の真相も明らかになっていない為、社会問題に訴えかける音楽を積極的に制作しているのがわかりますね。

まとめ

・2018年に医学部不正入試の被害者だったことが判明したcrystal-zさん。

・医学部不正入試に携わったのは東京医科大と順天堂大学。

・不正入試の内容は年齢差別、浪人生という理不尽な理由で不合格にされた。

・2019年順天堂大学に対して5800万円の賠償請求裁判を東京地方裁判所にて提訴した。

・結果、勝訴して180万の損害賠償を得ます。

真面目に努力してる人が馬鹿を見る。一部の人間が人の事など考えずに自分がやりたいように行動することでどれだけ悲しむ人がいるのでしょうか。

人の健康のため、命を助けるために医者になった訳ではなく「自分の意見がまかり通る気持ちのいい環境づくり」に尽くした大学病院関係者がいると思うとゾッとしますね。

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