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ストックトン・ラッシュは自業自得?潜水艇タイタン事故は人災だった。

2023年6月18日頃、アメリカ合衆国の観光会社『オーシャンゲート社』が運航する潜水艇(せんすいてい)タイタン号が、カナダのニューファンドランド島沖合からの潜水中に爆縮・沈没した海難事故が発生しました。

この事故は、「潜水艇タイタン沈没事故」と呼ばれ、オーシャンゲート社のCEOであるストックトン・ラッシュが注目されました。

彼もこの沈没船に乗船しており、既に亡くなっていますが、この沈没事故の一番の原因とされているのが、ストックトン・ラッシュ氏の傲慢さと言われています。

ネットやメディアでも自業自得というワードが多く出てくるほどです。

では、その自業自得とはどんな内容なのでしょうか。

わかりやすくまとめたので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

ストックトン・ラッシュのプロフィール

出典先:https://x.com/blackflagcrz/status/1671117743205285888
基本プロフィール

本名:Richard Stockton Rush III(リチャード・ストックトン・ラッシュ3世)

生年月日:1962年(事故当時、61歳)

出身地:アメリカ合衆国カリフォルニア州

学歴:1984年プリンストン大学(航空宇宙工学専攻)理学士号を取得、1989年カリフォルニア大学バークレー校で経営学修士号を取得。

職業:2009年設立のオーシャンゲート社CEO(ワシントン州エバレットに拠点を置くアメリカの民間企業、観光、産業、研究、探査向けの有人潜水艇などの事業を展開)

ストックトンは、裕福な家庭で育ち、先祖にはアメリカ独立宣言の署名者が2人います。代々続く資産家の息子として育った、いわゆるお金持ちです。

彼は、プリストン大学を卒業(専攻:航空工学)。宇宙飛行士志望で工学を学びました。「スター・トレック」や「スター・ウォーズ」で未知の生物に惹かれていたそうです。

成績は平凡だったようですが、工学の学位を取得。自分で飛行機を作り操縦、後に潜水艇も自作していたそうです。周りからは自信家で情熱的な人だったと言われています。

ある時、本当に自分が宇宙に求めたものは実は海の中にあるのだと気づき、オーシャンゲート社を設立するきっかけになったようです。

1986年には、ウェンディ・ラッシュと結婚し、子供にも恵まれています。彼女はオーシャンゲート社のナンバー2と呼ばれ、今回の事故にも関わっていると言われています。そんなウェンディや子供の現在については下記の記事をクリック↓

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「潜水艇タイタン沈没事故」の全容

2023年6月18日、沈没船タイタニック号残骸の観覧を目的とするオーシャンゲート社潜水艇タイタン号が出発から約1時間半後に通信と信号が途絶え、カナダ、アメリカ合衆国、フランスなどの合同によって大規模な捜索が行われました。

このタイタン号には、下記の5名が乗船しており、ツアーの参加費は1人25万ドル(日本円で約3600万円)。

5名の乗員・乗客

オーシャンゲート社CEO:ストックトン・ラッシュ
58歳のイギリス人富豪:ハミッシュ・ハーディング
パキスタン人実業家:シャーザダ・ダウード
ダウードの息子:スールマン
フランス人探検家:ポールアンリ(PH)・ナルジョレ※元フランスの海軍司令官。潜水艇の専門家で37回タイタニックの残骸を見に行ったミスタータイタニックと呼ばれる人物。

https://twitter.com/pakjp/status/1672085603335438338

行方不明から4日後の6月22日、アメリカ沿岸警備隊はタイタニック号の残骸付近で潜水艇の破片のようなものを発見、潜水艇は水圧により爆縮したとみられ、乗船した5人全員の生存が絶望的であることが発表されました。

この爆縮した時の爆発音らしき音声が、通信が途絶えた16分後、タイタニックから約1500キロの水中録音装置に残っていました。

公開された音声をきくと、最初は一定したシューという静かな音だが、数秒後には爆発音と思われる大きな低音に変わる音が聞こえ、水圧に耐え切れず、タイタン号が圧潰(あっかい)した音が聞こえてきました。

この事故で亡くなった遺族は、損害賠償5000万ドル(日本円で約75億)をオーシャンゲート社に請求。

未だに、遺族らに事故の説明はなく、完全に沈黙を貫き、被害者への追悼(ついとう)の言葉もないようです。

ストックトン・ラッシュは自業自得?

潜水艇タイタン沈没事故は、周りの意見を聞かず利益ばかり優先していたストックトン・ラッシュの人災だったと言われています。

ネットでは、CEOの自業自得との意見が多数飛び交っていますね。その自業自得案件についてまとめました。

ストックトン・ラッシュの自業自得

・自信家(過信しすぎている)

・安価な炭素繊維の潜水艇(安全性よりコスト削減)

・安全認定検査を受けなかった(周りの意見を聞かない)

・従業員は異議主張できない(尊重がない)

・目標は「ボスのタマ(器)」(自分大好き)

・何でも人のせい(自己弁護に走り、逃げる)

・プライド(傲慢)の高さ(自分が一番正しいと思っている)

・サイコパスに限りなく近いナルシシスト(危ない橋を渡る)

自信家

ビデオグラファーのジョセフ・アッシ似氏はストックトンについて下記のように話しています。

「彼は謙虚(けんきょ)な人ですが、科学者としては傲慢(ごうまん)。頭が良いと自分でわかっていました。天才だと思っていたはずです。話し方も堂々としてて自身に満ち溢れていた。確信を持って系統立てて説明する。その理由も。この人は本物だと思わされるんです。オーシャンゲート社で働く皆は、そこで働くのを栄誉だと感じていました。」
(Netflix『タイタン:オーシャンゲート惨事』より)

この自信が、後の周りからの助言を批判と捉えるきっかけとなってしまうのです。

安価な炭素繊維の潜水艇

https://twitter.com/Cyobinosuke1st/status/1676909413129674752

ストックトンは、炭素繊維での潜水艇作りを始めました。その理由の一つとして、炭素繊維は安価だからです。

炭素繊維は、炭素で作られた糸を樹脂などで固めています。非常に強度に優れ軽くて安価な素材

潜水艇でコストがかさむのは母船関連の2つです。酸素や二酸化炭素の装置など安い物を使用し、一番大切なのが輸送。潜水艇をどう運ぶかがコストの90%を占めます。5人乗りの潜水艇を鋼鉄やチタンで作れば大きくて重くなる。水中から引き上げるにも巨大なクレーンが必要。

炭素繊維の潜水艇ならばコストが下がり、世界中で運用できるようになります。金属で言えばチタンは扱いやすい一方、炭素繊維は特殊で1本1本は切れやすく、切れる音がするのです。

切れたら構造は弱くなるため、船体のあちこちにマイクを設置し、小さな音までモニターにします。彼らはこのシステムで、破損の兆候を検知できると信じていました。2021年には公式サイトで比類なき安全機能とうたわれていました。潜航中に音を検知したら直ちに水面に浮上できると。

しかし、テストの時も事故の日もこの音は鳴っていたはず。それでも助からなかったという事は、命を預けるものにコスト削減を行ったストックトンは自業自得だった事がわかります。

安全認定検査を受けなかった

オーシャンゲート社の元海洋事業部長、主任操縦士のデヴィッド・ロックリッジ氏は、後の告発者ですが、彼はずっとストックトンのやり方やタイタン号に対して懸念している事が多々ありました。

とくに、デヴィッド氏がこだわっていたのは、船級取得でした。

船級とは、第三者機関から定期的に検査され、安全性を認定されている証しとなるもので、潜水艇に人を乗せる以上、最も必要なものでした。

デヴィッド氏は、検査の必要性をずっと訴えていました。第三者機関を呼ぼうと言うと対処中だと言い返され、毎回適当にあしらわれたそうです。

結果、ストックトンは船級取得をしなかった。なぜなら、自分の潜水艇に自信があったからです。

彼は過去のインタビューで「私の潜水艇は極めて安全、完成時には無敵になっているはず。」と答えています。

タイタニックツアーの実績がある、EYOS探査隊長のロブ・マッカラム氏は、ストックトンの第三者機関による認証は取らないと言っていた事に対し、会社とも潜水艇とも関りを断つと伝え、決別をしたそうです。

潜水艇業界の誰もがストックトンにやめるように忠告していたそうですが、それを押し切って突き進むと決めたのです。

「もし、その過ちに気付いた時、自分で認められるかどうかは、ストックトンには難しいでしょう。プライドが高いので。」とロブ・マッカラム氏は話していました。

従業員は異議主張できない

ボーイングとの協力関係をきったストックトンは、2016年に技術者のトニー・ニッセン氏を雇いました。そしてチームが結成されます。

しかし、全てを技術者に任せるものではなかった。大半の決定権はストックトン。皆、徐々に追い詰められてストックトンに押し切られてしまっていたようです。

ストックトンは、人事的な措置を人前で行っており、社員は異議を唱えたらクビだと思っていた事から何も言えなかったと明かしています。

目標は「ボスのタマ(器)」

沈没船タイタニック号がある深さまで潜れるのは、世界に4隻と言われている中で、ストックトン・ラッシュは、そこに仲間入りしたかった。

そして、誰も成し遂げていない炭素繊維での潜水艇を作る事を決めたのです。

ストックトンの目標は、スティーブ・ジョブス氏イーロン・マスク氏。彼らを「ボスのタマ(器)」と呼び、その言葉を頻繁に使っていたそうです。

炭素繊維を選んだのは他社との差別化。成功すれば自分も「ボスのタマ」と呼ばれると信じていたようです。

炭素繊維にこだわり、自分の栄光ばかりを追いかけていたのがわかりますね。

ストックトンは、何度もタイタン号でタイタニック到達を成功しており、その時のインタビューで、「イーロンいわく運こそ最強のスーパーパワー。海ではそれを実感します。」と話していました。

成功した事で、慢心が生まれ、自分を過信していたのがわかります。

何でも人のせい

タイタン第1回深海でのテスト潜水(ストックトン1人乗船)で、亀裂音がしていた。しかしストックトンはリスクを理解していなかったと言います。彼は航空宇宙工学の学士でしたが、いくつかの科学原理を全く理解していなかったと周りは言うのです。

元技術部長のトニー・ニッセン氏は、2019年のタイタニック行きを却下。安心できるテスト潜水が必要だったからです。

テストは数か月続き、電気系統の大部分が故障し、交換が必要だった。その時すでに心配な兆候が出ていたと言われています。

2019年4月17日、次のテスト潜水では、他の人も乗船させました。しかし、またもや炭素繊維の亀裂音が生じ、異音は潜るほど大きくなっていた事を明かしています。

実際にタイタン号の亀裂を見た社員は、公にしないように口止めをされました。

さらに、技術者のトニー・ニッセン氏は、亀裂を削り取った後、ストックトンとランチへ行った際、下記のように言われたのです。

「彼いわく取締役の2人が私の落ち度だと言っていると言われました。でもストックトンには危険性を伝えてありました報告書でも警告しています。ストックトンに言われました。どちらかが辞める、それは自分じゃないと。私が辞めるしかなかった。不当解雇だと戦う気はありませんでした。だってストックトンは、裁判沙汰にするのが好きですから。」
(Netflix『タイタン:オーシャンゲート惨事』より)

危険性を聞いていたにも関わらず、ストックトンは、技術部長を解雇しました。

自分のミスを部下になすり付けたのです。ほかにもストックトンは、日頃から人のせいにする事が多かったと言われています。

プライド(傲慢)の高さ

2016年6月タイタン建造中、オーシャンゲート社は、沈没船探査のテスト潜航を行いました。会社にとって試練となるとても危険な任務だったそうです。

操縦士はストックトンでしたが、未熟な操縦だった為に、沈没船の船首の下に入り込んで、はまってしまうなどのトラブルが発生。

同乗していたデヴィッド・ロックリッジ氏(海洋事業部長・主任操縦士)が操縦を代わり、危機を乗り越えました。

デヴィッド氏は、ストックトンに「最初からこうすべきだった」と伝えました。その時ストックトンは「ありがとう。1つ借りだ」と言ったそうです。

乗船達は、デヴィッドを救世主と呼び喜んでいましたが、この事で、ストックトンとの仲は完全にこじれたのです。

この日は口もきかず、関係性は一変した。メールや口頭のやり取りもなし。この件からタイタン・プロジェクトから外されるようになった

デヴィッド・ロックリッジ氏は、潜水士や操縦士として20年以上潜水艇に関わってきたベテランですが、ミスを指摘された事が、プライドを傷つけられたのでしょう。

その事で、態度を変えるなんて幼いですね。

サイコパスに近いナルシシスト

潜水艇完成前の部品の段階から見ていたデヴィッド氏(海洋事業部長・主任操縦士)は、問題だらけの潜水艇に下記のような懸念を示していました。

「ストックトンが集めた人材は有人潜水艇の経験が少なく、多くが新卒者だった。私にとって炭素繊維は未知の素材でしたが、素人目にはスイスチーズに見えました。気泡や層の剥離があり、小さな穴があちこちにあった。結局チタン製リングと接合した後、車用のウレタン樹脂塗料を駐車場で噴射していた。タイタンの組み立てが進む中、私だけが検査の必要性を訴えていました。完成から数週間後には、運用を任せると言われ、「この潜水艇は使えない」と改めて伝えました。」
(Netflix『タイタン:オーシャンゲート惨事』より)

するとストックトンは、デヴィッド氏にタイタンを預け検査をするように命じてきたのです。

デヴィッド氏は、何日もかけて検査をし、2018年1月18日に報告書を送信。翌朝会議が開かれたのです。

彼の書いた報告書は、安全確保の為の指摘でした。とくに「炭素繊維は圧縮に弱い」と書かれた事がよほど腹を立てたのか、ストックトンはかなり怒っており、自分が作ってきたものを否定されたような気分になったと思われます。

デヴィッド氏は、「なぜ実験段階で人を乗せるのか理解できません。私にはエゴに思えます。」と話しています。

安全が確信できない事を指摘されたストックトンは、「挑戦するのが不安な人はこの会社にいてほしくない。我々は異端児で型破りだ。常識に従わない私を業界はバカにするが、好きに言えばいい。私は自分の道を行くが人に強制する気はない。やりたくないなら結構。」と言われ、その場にいた従業員たちは衝撃を受けたそうです。

デヴィッド氏は、初めての報告書で健康と安全への懸念に触れたらクビになったのです。

トニー・ニッセン氏(元技術部長)は、その時の事を下記のように話しています。

「よくデヴィッドは私に文句を言いに来ましたが、あれは彼なりの懸念の伝え方でした。作業に関する疑問さえストックトンは嫌いました。自分への批判だと。デヴィッドが辞めさせられ、気の毒で、かわいそうでした。裁判沙汰になってもクビにすると。この会議の件で、私は立ち位置と部下の管理方法を変えました。声を上げさせないように。私のボスはサイコパスに限りなく近いナルシシスト。そんな会社でどう働けと?」
(Netflix『タイタン:オーシャンゲート惨事』より)

この一件で、限界を感じていたたちが次々と社員たちが辞めていきます。

人事部長であるボニー・カール氏も、この件で会社に見切りをつけ、上司には言わずに辞めたそうです。

彼女は、公認会計士の資格をもつ人事部長でしたが、ストックトンはボニーを主任操縦士にすれば、女性はメディアうけもいいとご機嫌だったそうです。彼女は「どうかしてる」と言い放って辞めました。

経験豊富のデヴィッド氏の後釜に、操縦士の資格や経験がないボニー氏を主任操縦士にするなんて、潜水艇を軽視しすぎていますね。

デヴィッド氏は辞職後、告発

デヴィッド氏は、オーシャンゲートを解雇された後も、タイタン号による深海探検は乗船者全員の命を危険にさらすと考え、会社に許可を与えることはできないと悟っていました。

そこで彼は、労働安全衛生局(OSHA)に内部告発者として苦情を申し立てました。しかし、調査が開始される中、オーシャンゲート社も、デヴィッド氏の責任を突き止め、契約違反詐欺、そして企業秘密の不正流用を理由に訴訟を起こしました。

さらにオーシャンゲート社は、デヴィッド氏と妻を標的とし、家も永住権も全て奪うと脅してきたのです。裏切者への見せしめです。

それでも屈しなかったデヴィッド氏ですが、やむなく訴訟を取り下げたのです。

船籍は無国籍

タイタン事故の解明調査の指揮をとった、アメリカ沿岸警備隊調査官のジェイソン・ノイバウアー氏によると「捜査が難航したのは、複雑な多国籍調査になったからだ」と言います。

タイタンを沖まで運んだ船の船籍はカナダで同国の運輸安全委員会は調査を担当。最初に確認するのは管轄権、事故に関わった船の船籍国が管轄権をもつのです。死亡事故を起こしたのは、アメリカ製の潜水艇で、カナダ船籍の船から国際水域で潜水しています。

しかし、タイタン号はどこの国にも属していなかった。極めて珍しいケースで、ジェイソン氏の26年間のキャリアで初めて見たそうです。無国籍はきっと意図的だろうと話しています。

オーシャンゲート社の元運用技能者マット・マッコイ氏は、以前ストックトン氏に下記のように話されたそうです。

「船籍をバハマにしてカナダから出航すれば、法の穴を突けると。問題なら議員を買収するとも言っていました。そんな事を堂々と言う人は初めてで、直後に私は会社を辞めました。

このような悪い事をしていると、いつか自分に返ってくるのはほんとなんですね。

自業自得で「人災事故」が発生

警告を軽視

2022年、4回目のツアーの時、大きな音がしました。潜水自体はその後も可能でしたが、データは大きく変化していくきます。しかし、ストックトンは潜水艇は音を立てるものだと言い張りました。

音は明確な警告。最も重要なシステムをストックトンは軽視したのです。これが事故の引き金になったとアメリカ調査官は考えているそうです。

技術者たちは、潜水艇を本社に戻し、点検をしたいとストックトンに訴えたが、却下。

潜水艇はセントジョンズの波止場に放置されたのです。

利益優先で氷点下に放置

潜水艇は真冬のカナダ・セントジョンズの波止場に放置されました。本社に戻してくれなかった理由は、輸送費がかかりすぎるので戻せないと説明されるのです。

しかし、社員たちはストックトンに下記のように伝えていました。

「船体を氷点下に置くなどもってのほかだと。水が入り込んで凍ったら膨張して繊維を破壊します。間違いなくあの潜水艇は氷点下には耐えられない。絶対に御法度だった。作業も点検もできなかった。」

この件でイラ立ちを抱えた大勢の技術者が会社を去っていきました。

深海に到達できた事で慢心が生まれ、既存の技術を過信したのでしょう。

事故が発生

2023年6月18日春、これがタイタン号最後の潜航となりました。

2023年のツアーは最初の4回が中止。天候と技術的な問題でした。

事故の犠牲者になったタイタニック探査の第一人者PH・ナジョレ氏は、現代最高の専門家であり、記者は繰り返し「不安はないか?」と尋ねたそうです。

ナジョレ氏は、「大丈夫だ、何も問題はない。自分は年齢も経験も重ねてきた安全性を高める助けになれたら本望だ」と言ったそうです。しかし、忠告した者は多く、ずさんなプロジェクトの広告塔になるのかと言ったが、彼の返事はいつも同じだったそうです。

そして、この信頼できるナジョレ氏の意見は、乗船者たちの安心材料になってしまったのです。

自分のエゴを満たした

取材した記者は、水艇の捜査中に人々から「ストックトンが原因で会社を辞めた」とよく聞き、ある人は連絡つかないように携帯を使い分け、彼の死亡が確認されるまで本音を語ろうとしない人もいたそうです。

そこで、起こるべくして起きた人災事故だと思ったと話しています。

真の過ちは、船級や規則の問題ではなく、オーシャンゲート社の文化。あの環境が人命を奪ったと元社員たちは話しています。

ストックトンは、自分を会社と同一視していた為、自分が限界の壁を破り、海を人類に開放するのだと言っていたそうです。だから運営への批判を個人攻撃と受け取ったのです。

有名になり、自分のエゴを満たす事、それがストックトンの望みであり、望み通りになったと言われています。

まとめ

「ストックトン・ラッシュは自業自得?潜水艇タイタン事故は人災だった。」まとめ

〈自業自得〉
・自信家(過信しすぎている)
・安価な炭素繊維の潜水艇(安全性よりコスト削減)
・安全認定検査を受けなかった(周りの意見を聞かない)
・従業員は異議主張できない(尊重がない)
・目標は「ボスのタマ(器)」(自分大好き)
・何でも人のせい(自己弁護に走り、逃げる)
・プライド(傲慢)の高さ(自分が一番正しいと思っている)
・サイコパスに限りなく近いナルシシスト(危ない橋を渡る)

ストックトンが自分を過信し、周りの意見を聞かず、利益ばかり優先して起きた人災

このタイタン沈没事故は、2年間の調査の末、ストックトンに過失が認められると発表し、5人の命の損失は防げた悲劇であり威圧的な手段や虚偽で規制を免れたとされています。

もし同氏が生存していたら、刑事訴訟追を勧告していたと報告書は述べています。

潜水艇タイタン号を初期段階で携わり、よく理解していた社員の1人でも安全性に懸念点があれば、それは見直さなければいけない。従業員たち自ら乗りたいと思わせる潜水艇でなければ、人を乗せてはいけなかったと思います。

彼の一番の罪は、誰も信用していなかった事だと私は思います。

このような防げた事故が二度と起きない事を願っています。

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この記事を書いた人

沖縄にゆかりのある夫婦で運営しています!30代で南の島でのんびり暮らしながら日々、トレンドを記事にしています。

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